昭和19年度版 敵機一覧

読売新聞社編

この小誌をはじめて見たのは昭和20年ごろだったか・・・・近所の親父さんたちが、この本を見ながら東京空襲後帰途に着くB29ほか艦載機などを見ていた記憶がある。その後持ち主から、頂いたのだが、中学の頃、南千住〜三河島間で電車の窓から落としてしまい、おりて探したのだがついに行方不明・・・その後再度別の方から頂いたのだが、昭和41〜42年頃、引越しの時創刊時の「航空情報」数10冊と一緒に再度行方不明に・・・・
古書店をあたったがまったく出物なし。あきらめていたが、今月ヤフーオークションに出現!!
夢のような話が現実になった!!


この本をはじめて見た子供の頃から記憶に残っていたナゾの機体 長距離戦闘機「マンタ」・・・・
1340馬力単発エンジンで最高速度680km/ 航続距離5800kmの長距離戦闘機?
プロペラは何処にある?・・・・(ジェットか?)
ありえない性能だ!? いったい何処から入った情報だったんだろう・・・・・

ナゾの戦闘機の正体判明!! (H19・11・9 長年の疑問が解消・・・)
エアーワールド 2004年9月号より 絵と文 首藤 浩氏

長距離戦闘機 マンタ についてほかにご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただきたく、お願いいたします。apache@celery.ocn.ne.jp

■ヒストリー
1941年、カリフォルニア州ロサンゼルスの新進のマンタ航空機会社(Manta Aircraft Corporation L.A.)は、空力学者のデヴイット・R・デイヴィス(David R.Davis)を起用して、新奇な形態の長距離戦闘機(長距離爆撃機護衛用)を設計した。
なお、このデイヴィスはコンソリデーテッドXP4Y飛行艇やB24リベレータ一に採用された高揚力・低抵抗のデイヴィス翼型の考案者である。

この機体の特徴は、エンジンが胴体中央部の重心付近に置かれ、延長軸で機首の非常に直径の小さい二重反転プロペラを回す。
お手のもののデイヴィス翼型を採用した主翼は、先細比が非常に大きい。これは構造を容易にし、操縦性が良いと称しているが、代わりに翼端失速を起こしやすいので、その対策として翼端を珍しい形にしたと言う。

1942年1月に原寸大モックアップが完成したが、1943年にこのマンタ・プロジェクトはなぜか突然中止された。

■コメント
最初この飛行機を知った時、アメリカン・ジョークではないかと思った。これは捨てては置けないと思う反面、「珍機」として読者にご覧いただくのに、若干の気後れを感じざるを得なかった。それは、この機体が実物大モックアップの段階で中止されてしまったので、あまり大きな顔をして取り上げられないかも知れないからである。
しかし、本機の奇怪さに免じて大目に見ていただきたいと思う次第です。

こんな小さなプロペラで良いのか。
それはスーパー・モーターグライダーと言うべきか。何と素晴らしい異世界ぶり・・・箒に乗った魔女、魔法使いの帽子、悪魔の靴。

マンタ社の自主開発によりことが進んだのであろうと思われるが、全体に漂うまがまがしい雰囲気に、さしも珍しいもの好きとも思える当時のアメリカ陸軍航空隊も、二の足を踏んだのだろうか。なお、マンタと言うニックネームは他の飛行にも用いられることがある様で、特にデイヴィス・マンタとも称されている。