| 暉崚康隆著 『日 本 人 の 笑 い 』 | |||||||||||||||||
「光文社」カッパブックス S36発行より 抜粋 |
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| 江戸の風物 | |
| 【姫はじめ】 | |
| やかましや するにしておけ姫始め | 「姫はじめ」 は夫婦の新年の初日。1月2日 |
| 【宝船】 | |
| 宝船 しわになるほど女房こぎ 宝船 櫓をおすような音をさせ |
1月2日の夜には縁起物の 「七福神と宝船」 の絵を枕の下に敷いて寝る。 「姫はじめ」 だからこうなる |
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| 【宝船・ほうろくの効用】 | |
| 宝船 ほうろくのいる神もあり |
ほうろくは豆をいるもの。トイレのないその頃の船のなかで男は竹筒、女は 「ほうろく」
(豆を炒る土焼きの器) を使った。 七福神には女の神様・弁天様がいる |
| 【ひとり者の生態】 | |
| ひとり者 となりの娘うなされる |
独り者は川柳のスター。数あるなかで・・・ せんずりの妄想の相手にされたとなりの娘のこと |
| 【心中】 | |
| 心中が あるで つよくもしかられず 死に切って うれしそうなる顔二つ |
心中未遂となった時のことを考えると、本当に死に切れれば、しあわせ一杯・・・(事項参照) |
| 【心中未遂】 | |
| 日本橋 死なぬを惜しく言うところ 日本橋 三日すぎると人でなし |
心中未遂は、日本橋のたもとに三日さらされ、そのあと人別張から外された・・・ |
| 【張形】参考資料 | |
| 【弓削の道鏡】 | |
| 道鏡は すわると膝は三つでき 道鏡に さて困ったと大社 道鏡に あるぞあるぞと大社 |
歴史的伝説・弓削道鏡の一物
道鏡の相手をさがす出雲大社の神様 出雲の神様が探しだした相手は女帝・ 孝謙天皇 |
| 【医者と親子の謎】 | |
| 医者親子 ともに女帝はご寵愛 門口で 医者と親子が待っている |
その道鏡とピッタンコの女帝・孝謙天皇のほうも普通サイズでは間に合わない 医者は薬指 親子は親指と小指・・・ということは・・? |
| 【張形】 | |
| 弓削形は きらしましたと小間物屋 小間物で なくて大間ものを買い |
男子禁制の大奥で予備役になった奥女中の為に江戸の小間物屋が売り込みに行ったのが張形 弓削の道鏡はここでも大スター 張形だけを使っていた女中が妊娠・・・・・・ 不思議に思って張形を調べてみたら、左甚五郎作と書いてあった、という話も有名・・・・ |
| 女の一生・男の一生 | |
| 【田園の恋】 | |
| 麦畑 ざわざわざわと二人にげ 囲炉裏にて 口説きおとして麦の中 麦畑 小一畳ほど押ったおし これからは どこでしべえと麦を刈り 麦ののち ずいきの中でまた始め |
おおらかな・・・・・ 神代の国のエデンの園・・・・ |
| 【十三ぱっかり毛十六】 |
女の子は十三で形が整い、十六で毛が生えてくる、ということ |
| 【伸び支度】 | |
| 新馬を 娘しんまくしかねてる | 新馬は初潮 しんまくは始末 |
| 【江戸の少年法】 | |
| 十六で 娘は道具そろいなり | |
| 正直に お七はえたと申しあげ はえたので お七はどうも許されず |
放火は火あぶりだが、江戸の少年法では十五才以下なら親類預け ところが八百屋お七は正直にも生えました、といってしまったので、憐れにも・・・ |
| 【初夜】 | |
| 仲人は 母の寝所のさしずもし | 昔の仲人は大変だった・・・ |
| 【処女のねうち】 | |
| 花嫁の よがるはできたことでなし |
初夜から嬌声を発しちゃ、ちょっと具合がわるい。 |
| 花嫁の 名にお初とはきついこと |
そりゃ処女にこしたことはないが、名前までお初とはやり過ぎじゃないの、の意味 |
| 花嫁に 面目もなく外科をかけ |
花嫁がバリバリの処女・・・花婿も完璧な童貞 大怪我をして医者がかりの場合もある |
| 【持参金】 | |
| あばた一つが一両の余の持参 |
江戸時代の花嫁は持参金付 だが通り相場をはるかに上まる持参金付は、なにかわけがある・・・ |
| こわいこと 美女で一箱持参なり |
ところが美女で千両箱一箱持ってきた、となるとさらに何かある・・・そりゃこわい・・・ |
| いもじまで そっちでせいといい娘 |
いい娘にはなにからなにまでもたされる いもじまで用意しろという いもじは腰巻き |
| 美しさ 裸で母を持参なり | 持参金どころか母までつれてきたいい娘 |
| 【新世帯】 | |
| 手にさわる ものを枕に新世帯 新世帯 昼も箪笥の環が鳴り |
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| あら世帯 隣でもつい過ごすなり 隣の新世帯につられてついつい・・・ |
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| 【産前産後のトラブル】 | |
| 宮参り さてまた四十五日あり うしろから しなとはよほど月ぱくし 産後の禁欲生活は七十五日 宮参りは30日目・・・75−30=45 |
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| 初ものの ように七十五日ぶり 早く寝る 女房七十六日目 さて、禁止期間も終わった・・・・ |
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| 【かよわき亭主族】 | |
| 女房を 痛み入らせて医者帰り 養生の 一つはこれと手でおしえ 過ぎたるは 医者の匙にも及ばざる 看病が 美しいので匙を投げ |
亭主はやせ衰え、女房はつやつや 医者は女房に説教 痩せ衰えた男がくわいを買いに来たので八百屋は「くわいは精を衰えさせるから止めておいたほうがいい・・・」といったら、その男「女房に食わせるんです」・・・という話もある・・・ |
【倦怠期】 |
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| 女房の 味は可もなく不可もなく さわりゃ産み さわらにゃ祟る山の神 ものぐさい 人だと女房ずり上がり 添乳して 棚にいわしがございりやす |
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| 【老いの嘆き】 | |
| 三つのうち 目も歯もよくて
哀れなり 歯は入歯 目は眼鏡にてことたれど |
順番は @歯 A目 B・・・ |
| 提灯を さげて宝の山をおり 提灯の 骨つぎをする生卵 |
提灯はしわだらけになったアレ いまで言うEDか? |
| 【小便組】 | |
| おめかけの おつな病は寝小便
小便は 古いとめかけ泡をふき |
「小便組」とは前金でお手当てを取っておいて、適当な時期を見計らい寝小便をし、おはらい箱になろうという「たちのよくない妾」 宝暦から明和・安永にかけて流行ったそうだ・・・ |
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