戦後日本をダメにした100人 

ばばこういち著

山手新書

昭和51年3月25日 第1刷
昭和51年4月 2日 第2刷

平成13年9月1日Web

戦後日本の荒廃は誰がもたらしたか!
民主主義の危機を招いた責任者は誰か!

・・・ここにご登場いただいた100人は、ボクの8・15以来の体験、20年にわたるジャーナリズムの世界での視、聴き、感じてきた日本のさまざまな顔の中から選択したものであり各分野でもれている人々も多く、またとりあげながら舌足らずに終わっている点も多々あるのは、読者のご指摘を待つまでもないのでありますが、願わくば、ひとりひとり、ご自分のみたダメにした100人をあらためて考えるきっかきになればと考えるのであります。
そして、ボク自身のジャーナリストとしての自己啓発のためにも、多くのご批判、ご意見、お叱りをお待ちしております。・・・・・
著者(ばばこういち)まえがきより抜粋

100人に指名された人々

青字は当時の現役政治家/公務員

一億総管理化に荷担した人々 欲求不満の代替作用をはたした人々
内藤譽三郎 元文部大臣
榎美沙子 中ピ連代表
 戦後民主教育のデストロイヤー  男を敵よばわりしながら男たちに支えられている
永野重雄 元新日鉄会長 庭野日敬 立正校正会会長
 日本の巨大化、寡占化をすすめてきた財界の総帥  戦後保守悪政の解毒剤の役を担った
藤井貞雄 人事院総裁 藤原弘達 政治評論家
 天下り防止の権限を自ら放棄した  反体制エネルギーを政治講談で拡散させた
前田義則 前NHK会長 黛  敏郎 作曲家
 コンピュータシステムで創造の熱気を押しつぶした  聴衆に向かって逆行思想のタクトを得意げにふる
渡辺美佐 渡辺プロ副社長 山田洋治 映画監督
 ブロイラー歌手の量産に力をつくした  大衆の怒りの芽を笑いでつみとってしまった
三億円犯人 ??? コロンビアトップ・ライト タレン
 一億総タレコミシステムを作った  庶民の欲求不満を押さえるトランキライザー

提灯もちをつとめた人々 その気になりすぎた人々
石田和外 前最高裁長官
美濃部亮吉 東京都知事
 体制迎合型裁判官づくりに邁進した  革新のイメージを著しく落した
上坂冬子 評論家 石原慎太郎 作家
 結婚幻想をふりまく男社会の女性問題対策部長  みこしをかついでいるうちに周りが見えなくなった
香山健一 学習院大学教授 土光敏夫 経団連会長
 時流にのっていたのが、いつのまにかはずれて、大あわて  強者の論理で自民党をゆさぶる財界総理
安部  寧 音楽評論家 宇野重吉 民芸代表
 批評家になれあいなれあい評論家先生  食える新劇にしたが創造性を失わせた
春日一幸 民社党委員長 鹿内信隆 フジTV会長
 共産党を叩くしか能がない  財界のマスコミ隊長は苦悩の院政
坂本二郎 未来学者 立川談志 参議院議員
 夢と希望の押売りをする高度成長オペラ歌手  無神経な放言で副大臣を棒にふった
丹下健三 建築家 三木武夫 内閣総理大臣
 人間無視のオブジェ作りで権力に協力した  タナボタ式で坐ったものの何もできない総理で評判
草柳大蔵 評論家
 牙をどこかに捨ててしまったマスコミ中年将校

なぜか節操のなさを問われている人々 時計の針を戻そうとした人々
石川達三 作家
川上源太郎 東京女子大助教授
 老いてますます説教癖  カッコよく戦後を否定する若年寄
児玉譽士夫 政界の黒幕 酒井美意子 評論家
 民主主義、反権力だった筈の右翼の心はどこへ  女権放棄をそそのかす加賀百万石のお姫様
後藤田正晴 元警察庁長官 福田恆存 評論家
 元警察のえらい人がいかに法律を破るかを天下に示した  戦後民主主義批判を売物にする活弁ピエロ
戸川猪佐武 評論家 小野清一郎 法律学者
 親分のためなら言論弾圧にまで手を汚す  刑法改悪の悪夢に狂う
中曽根康弘 自民党幹事長 源田  実 参議院議員
 変わり身が身上の噂のライダー  弱者必敗の兵法で自衛力増強を叫ぶ
 ダウ10,000円突破(S59)と戻り(H13)
 バブルの始まり (S60)
*
岸  信介 元内閣総理大臣
 戦争責任を頬かむりして逆コース
窪園千枝子 タレント
上田  哲 参議院議員  潮吹き一発、国際婦人年の火を消した
 気にいらぬ組合員を平気で見捨てた社会党のプリンス




自分を棚上げした人々 ピラミッドの上にあぐらをかいている人々
松下幸之助 松下電器相談役
宮脇朝男 前農協中央会会長
 お喋りが多くなるたびにイメージを落した  農協財閥に君臨して農民を荒廃させた
田中角栄 前内閣総理大臣 勅使河原蒼風 草月流家元
 金脈より政策で失敗したエセ庶民宰相  女差別構造の中で巨利をむさぼる
糸山英太郎 参議院議員 山野愛子 美容師
 まるで昔と少しも変っていない金権政治家  法改正までして寡占体制を打ち立てた
東畑精一 農政学者 東郷青児 画家
 大農主義の失敗で食糧自給率を極端に低めた  二科会私物化の批判もどこ吹く風のワンマン
竹入義勝 公明党委員長 春日野清隆 相撲協会理事長
 革新なのか保守なのか、くるくる変る風見鶏  弱い横綱に六場所とらせて大儲け
武見太郎 日本医師会会長
 勲一等をもらった日本最大の横車男

大衆愚民化をおしすすめた人々 危機を危機とは感じなかった人々
宮田  輝 参議院議員
屋良朝苗 沖縄県知事
 祭りがハネてヒマの出そうなふるさと役者  沖縄の怒りを体を張ってぶつけてほしかった
加藤諦三 評論家 成田知巳 社会党委員長
 アメリカ留学から帰ってきても相変らずのボンボン大人  人は好くても魅力に欠ける
細野邦彦 TVプロデューサー 田中香苗 見本 前毎日新聞社社長
 弱者切り捨ての視聴率男  経営不在で言論の自由を危機に追いこんだ
橋本登美三郎 元自民党幹事長 森山欽司 元科学技術庁長官
 厚顔無恥の選挙を演出して民主主義に泥をぬった  原子力を雲の上にもっていこうとした三木派の代貸し
竹村健一 評論家 森  岩雄 元東宝副社長
 トツトツと暖かい調子で弱者切り捨て論理を説く  ブロックブッキングと五社協定で映画界を崩壊させた
森重久弥 俳優 岩井  章 前総評事務局長
 ホームドラマ人生のお説教爺さん  低成長に弱い体質の総評をつくった
磯崎  叡 元国鉄総裁
 国鉄を救えなかったクビ切りの名人
宮本顕治 日本共産党委員長
 レッテル張りで反共主義者をふやしている

人を人とも思わなかった人々 黒子(くろこ)でにんまりしている人々
下村  治 経済学者
藤岡和賀夫 電通連絡総務次長
 ゼロ成長論にきりかえた高度成長経済の元凶  ディスカバージャパンで国土を荒廃させた
石田退三 トヨタ自工相談役 小佐野賢治 国際興業社主
 人間不在利益第一主義で日本一の会社をつくる  フンケイの友と巨利をむさぼってきた
和田寿郎 札幌医大教授 下河辺敦 国土庁計画調整局長
 患者をモノ化した現代医学の象徴  日本列島改造計画いまだあきらめず
宮武徳次郎 大日本製薬社長 椎名悦三郎 自民党副総裁
 資本の論理で子供をつぎつぎ死に追いやった  迷裁定で政界再編成の芽をつぶした
森永太平 元森永乳業社長 小林  中 前アラビア石油社長
 ヒ素ミルクで罪もない赤ちゃんを葬ったクリスチャン  人間関係の威光で戦後政治を動かしてきた
吉岡喜一 元チッソ社長
 水俣の怨みを一身に問われるべき人
棚橋幹一 日本化工社長
 日本がダメなら韓国があるさとうそぶく
丸田芳郎 花王社長
 危険を承知で合成洗剤をうりまくる

ピンハネで暮らしを立てている人々 やるべきことをやらなかった人々
桜田  武 日経連会長
小山長規 元環境庁長官
 物価上昇を賃上げのせいにして恫喝する  大石環境行政をみごとぶちこわした
池田芳蔵 三井物産社長 江田三郎 社会党副委員長
 悪徳商法で世界制覇をねらう  努力しないでイメージ落としたしょぼくれハムレット
中畑義愛 電通社長 春野鶴子 主婦連副会長
 ピンハネで儲けた上、文化表現の破壊にまで手を出す  権力の掌の上でおしゃもじをふっていた
中原  実 前日本歯科医師会会長 宇佐美毅 宮内庁長官
 料金二重どりもかまわぬと通達した  天皇の責任をあいまいにしつづけた
岩佐凱実 元富士銀行頭取 田中正巳 厚生大臣
 企業支配に抜群のサエをみせた銀行マン  医師会jから献金をうけてもつとまる
檜山  広 前丸紅会長 大平正芳 元外務大臣
 至誠に欠くなかりしか  金大中事件で外交の筋をふみまちがえた
林家三平 落語家
 落語家総テレビタレント化の先兵をつとめた
中内  功 ダイエー社長
 日本一に夢中になって人間を忘れた

なんでも商品化してしまった人々
塩月弥栄子 茶道研究家 浜野安宏 ファッションプロデューサー
 礼儀作法を売って民主主義を否定する  ファッション幻想から質素革命へ
梶原一騎 劇画作家 古川  隆 教育評論家
 戦争を知らぬ子どもたちのアジテーター  教育の敵“学習塾”のお先棒をかついだ
守屋学冶 三菱重工業社長 井関種雄 ATG社長
 ますます牙をあらわにしてきた死の商人  ええカッコシイで幾多の才能を苦しみに追いやった
高田好胤 薬師寺貫主 岡田  茂 三越社長
 俗臭ふんぷんとまきちらして金堂再建  宣伝ダイコで若者たちを躍らせた

表紙


























裏表紙
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